Jeff Koons

アメリカ出身の画家

1955年生まれ

ウィキペディアより

ジャンル[編集]

美術界の学芸員やコレクターたちの間では、クーンズの作品は、過去10年間のミニマル・アートコンセプチュアル・アートといった無駄なものを極限まで切り詰める芸術(pared-down art)に対する80年代の反動として、ネオ・ポップen:Neo-pop)またはポスト・ポップというレッテルを貼られている。多くの美術家たち同様、クーンズはこのレッテル付けに納得できず、次のようにコメントしている。「僕の作品をはじめて見た人は、作品の中にアイロニーを見るに違いない……でも、僕にはそんなものは見えない。アイロニーとはとてつもなく批評的な観賞を生むものだ」。クーンズが言っていることは、美術作品が隠された意味を持っているということの否定である。意味は最初の一瞥で受けとめられたものだけで、作品それ自体の中にあるものと、受けとめられるものとの間にギャップはない、と言うのである。

クーンズは、恥を知らないキッチュを高尚な芸術の場に持ち出したことで論争を引き起こした。それは、ウォーホルのスープ缶などより、さらに使い捨ての物で、たとえば『バルーン・ドッグ(Balloon Dog)』(1994年 - 2000年)という作品は[10]、ぱっと見ると、ねじって犬の形にしたバルーンのように見えるが、実は明るい赤の風船は金属製で、高さ3m以上もある彫刻なのである。

f:id:kingswood:20160605174534p:plain