東京物語を観て

小津安二郎、という名前は耳にしたことがあったのだが全くもって日本映画というものに触れたことがなかった私は彼の映画を観たことがなかった。

しかし先日フランス人の友人が黒澤明の映画のファンだと言っていて、同い年なのにこうも趣味嗜好というものは違うのかと驚き、これは日本人としていかがなものかと邦画を観ようと決めた。

そして手始めに選んだのがこの小津安二郎の東京物語である。ぜ黒澤明の作品を最初に観なかったかというと茂木先生が動画で若いころに東京物語を観て感動したという動画をちょうど拝見したので笑。次は黒澤作品を観ようかな。

 

舞台は戦後の日本。尾道に住む周吉ととみは彼らの子供を訪ね東京に出向くが、長男も長女も仕事が忙しくかまってやることができない。そんなときに無き次男の妻、紀子は二人を甲斐甲斐しく世話する。とみは尾道に帰ったあとに体調を崩し亡くなり、兄弟全員が駆けつけるが、彼らはすぐに彼らの仕事へと戻ってしまう。やはりそこでも紀子が周吉のことを一番気にかけるのであった。周吉は感動し、肩身の時計を彼女に渡す。

 

内容はざっとこんな感じである。率直な感想としては、超感動しました。これを何故高校生の頃に観なかったのか...人生観が変わるほどの衝撃。日本人独特のあの他人への接し方、表情、人の関係、全ての描写が「的確」と言えるんじゃないかなあ。